75 獣 (文兎)

 廊下を歩いていると、

手をつないで仲良く庭を歩いているみのりと紅を見かけた。

「梅宮の本家を継ぐべき方が、

あのような獣人の小娘と手を繋いでいるとは、な」

 それだから組織として弱体化していくことになってしまうのだ。

「情けない」

 その点、自分が仕える雅秋は

さすがにしっかり先を見据えているように思う。

「仲良く、ではなく、利用する、ことが重要なんですよ。

みのりお嬢様」

 皮肉を込めて呟くと、文兎は視線を逸らし自室へと戻るのだった。

                              fin.
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テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

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ようこそ、こちらはオリジナル小説サークル『宿り木』の小説ブログです。
メンバーの朝川 椛(あさかわもみじ)と高木 一(たかぎはじめ)の2人で100のお題をお借りし、
オリジナル小説を書いています。

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